先日の「ロックの殿堂」ノミネートという吉報に続き、日本のファンにさらに衝撃的なニュースが飛び込んできた。ニューヨーク・スタテンアイランドが産んだ最強の刺客、**ウータン・クラン(Wu-Tang Clan)**の来日公演が決定したのだ。
タイトルは『Wu-Tang Forever: The Final Chamber』。 「Final」の名が示す通り、これがウータンとしての最後の来日公演になる。29年という長い沈黙を破り、彼らが日本の地に最後の一撃を打ち込む。
目次
29年ぶりの邂逅。なぜこれが「最後」なのか?
最後に彼らが単独来日したのは、1997年のことだ。以来、メンバー個別の来日はあったものの、グループとしてのフルメンバーでの再上陸は、日本のファンにとって長年の悲願であった。
今回のツアー『Wu-Tang Forever: The Final Chamber』は、現在世界中で展開されている彼らのラストツアーの一環だ。メンバーの延齢やそれぞれのキャリアの到達点を鑑み、グループとしての「完結」を宣言したこのツアー。これを逃せば、生で彼らのマイクリレーを観る機会は二度と訪れないだろう。
集結する「鉄の結束(Iron Flag)」。注目のラインナップ
今回の来日で見逃せないのが、その豪華な参加メンバーだ。 リーダーのRZAをはじめ、GZA、レイクウォン、ゴーストフェイス・キラー、メソッド・マン、インスペクター・デック、U-ゴッド、マスタ・キラ、カパドンナといったオリジナル・メンバーが名を連ねている。
彼らは単なるラップグループではない。各自がソロとしても一時代を築きながら、再び一つの旗の下に集う姿は、さながら「至高の暗殺集団だ。
さらに注目すべきは、2004年に急逝したオール・ダーティー・バスタード(ODB)の席を、実の息子であるヤング・ダーティー・バスタードが務める点だ。父譲りの荒々しいスタイルが、横浜のステージでどのように炸裂するのか。血を分けた「魂の継承」の儀式は、古参ファンにとっても涙なしでは観られないはずだ
5月24日、Kアリーナ横浜が「シャオリン」に変わる
会場となるのは、世界最大級の音楽特化型アリーナ、Kアリーナ横浜。 ウータン・クランのサウンドは、ザラついたサンプリングと重厚な低音が特徴だ。この広大な会場で、RZAが紡ぎ出す漆黒のビートが響き渡る時、横浜は彼らの聖地「シャオリン(スタテンアイランド)」へと変貌する。
【公演詳細】
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日時: 2026年5月24日(日)
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会場: Kアリーナ横浜
ファン必携:『燃えよウータン』カセット復刻の衝撃
来日を記念し、ヒップホップ界のバイブルであるデビュー作『燃えよウータン(Enter the Wu-Tang)』のカセットテープが、5月13日に日本限定仕様で復刻される。
90年代、多くのB-BOYがウォークマンで聴き倒したあの質感が、ホワイト・カラー・カセットで蘇る。当時の興奮を物理的な「物」として所有し、5月のライブへ向けてテンションを高めるのが、真のウータン・マナーと言えるだろう。
Review
「ロックの殿堂」へのノミネート、そして日本でのラストパフォーマンス。 2026年は、ウータン・クランという巨大な物語が、一つの最高到達点へ向かう年となる。
彼らがステージで見せるのは、単なるライブではない。30年以上にわたってヒップホップの頂点に君臨し続けた「意地と哲学」の証明だ。
引用元: Creativeman – Wu-Tang Forever: The Final Chamber Official Page / Billboard JAPAN