もはや定説となっているが
≪ 男の脳内なんぞ中学二年で止まっている ≫ 説
酒場の片隅や
カフェの一角で
嫌悪感から吐き捨てるように言葉にされたり
諦めたようでもどこか優しく言葉にされたり
言葉として放たれた時の形は様々だが
男の脳は中学二年で止まっていると断言出来るだろう。
ひとつ言い換えるなら
男の脳は中二で趣向が完成する
枝葉は増えるかもしれんが
その幹となる部分は中二までの経験と情報量と妄想で
決まると断言していいだろう。
そんなわけで
中二で出会った HIPHOP が
どのように枝葉を広げたか
輸入盤 購入時代に突入した頃の話である。
前回記した通り
上野 HMV店( 現在は取り壊された ABAB 店内にあったと記憶 ) で
輸入盤 に出会い
価格の手頃さから国内盤から輸入盤にシフトチェンジするようになるのが
高校二年ぐらいの時だったと記憶している。
この頃になると周りにも HIPHOP を聴いている友人も増え
情報交換等でハズレなく CD を手に入れる事が増えた。
それと同時に
ライナーノーツや帯で情報を得ずとも
遂に書籍で情報を手に入れる事が出来る時代がやってくる

「 FRONT 」 である
季刊から隔月刊と発行ペースを上げ
独立創刊と月刊化を機に誌名を 「 blast 」 に変え
HIPHOP 専門誌として名を轟かせたもはや伝説的な本誌。
筆者が初めて手にしたのが
季刊として発売された上記画像の No.2 号であった。
別冊クロスビートと表紙に記載があったが
その下には HIPHOP の文字と
当時誰もが通った Naughty By Nature が表紙だった為
目にした瞬間購入を決めた覚えがある。
今でも読み直せば勉強になるし
今だから分かることも多いくらい内容が充実していた。
当記事のように老害懐古主張主義な記事では
必ず名が挙がる書籍と言って過言はない。
細かい内容に関しては
今後当記事でも振り返りたいので今回は省略するが
当時はこの本の影響で
≪ B-BOY勃起度数 ≫ や ≪ HIPHOP IQ ≫ ≪ 掘る ≫ といった
行為や言葉・知識を深める事はもちろん
楽曲・アーティストとはまた異なる方向から
邦楽の HIPHOP 界並びに
日本に居ながら海外の HIPHOP シーンが知れるという
国内で出版された書籍として
もはや偉業だった。
そんなわけで
「 FRONT 」 「 blast 」 を購入するようになってからは
紙面記載の CD レビューやアーティストの特集・インタビュー記事を読んで
CD を購入するようになった。
また
時期や経緯は覚えていないのだが
MTV で流れていた MV を録画したビデオテープが
毎月手元に届く期間がありそちらも大変参考にさせて頂いた。
今でこそ簡単に観る事が出来る MV だが
これも当時はケーブルテレビなどそれなりにお金をかけなければ
観る事が出来ない貴重なものであり
音だけでしか知ることが出来なかったものが
映像で視覚でも楽しめる事は非常に嬉しかった事を覚えている。
筆者はその後 2003 年頃には
遅ればせながらレコード購入時代に突入する為
RAP 系統の CD での購入は自然と無くなってしまった。
「 blast 」 は 2000 年代入るぐらいまでは愛読していたが
Timbaland や The Neptunes のアノ音系 やサウス系の台頭で
海外勢のメインストリームに興味が無くなると同時に
購入していく機会が減っていった覚えがある。
時代の流れと一言で言えばそれまでかもしれないが
書籍としての発刊を続けていく難しさや
HIPHOP 自体から離れていく人
今の時代に繋がるようなネットの発展や
好みの細分化の始まりなどで
「 blast 」 も 2007 年に残念ながら休刊となってしまった。
「 FRONT 」 「 blast 」 は
古本等で手に入る号もあるので
好きなアーティスト等が掲載されていれば是非手に入れて欲しい
間違いなく人生を彩った CD や書籍達
それも今や売れない時代と現代は言われている
我々の時代とは当然違うのだから
価値観や音楽への向き合い方も違うのだろうし
便利とタイパが優先されることも多い昨今
CD や書籍という媒体は合っていないのかもしれない
さらに思い返せば
今までは CD に特典・おまけが付いていたのが
特典・おまけを手に入れる為の CD になってしまった。
それでも売れていないと言われる時代なのだ。
音楽が無くなったわけではないので
CD に変わりダウンロード、インターネット、サブスク 等々で
音楽を楽しむ現代
正直 サブスク の意味もピンとは来ない筆者でも
CD を買うことなど現在はほとんど無い。
レコードはちょっと前から再燃しているが
CD に関してはもう復権は難しいと感じてしまう。
それでも
CD の枚数を多く持っているだけでマウントが取れた時代があり
我々の血肉となった CD 達には感謝と称賛を送りたい。
もしかしたら
2070 年ぐらいには CD が再評価される時代が来るかもしれない。
今お持ちのプレイリストの中にこれは家宝という曲に出会っているなら
その出会いを CD で持つことも一つの『案とヒント』として。
余談ではあるが
上野 HMV店 で

JERU THE DAMAJA 『 The Sun Rises in the East 』 と

KOOL G RAP 『 4.5.6 』 を
筆者に進めてくれた大塚君は
上記のようなめちゃくちゃな良盤を教えてくれたが
見た目が バリバリにサーファー だった。
筆者が知る唯一のこっち側のサーファーだった事を追記しておこう。