一歩間違えれば「老害」である。
それなりに自分の世間的立場、若者との距離感を理解はしているつもりだ。
もう「ロックンロールだろ?」の一言で済まされない年齢で、勿論それで乗り切れる頃はとうに過ぎた。
本来であれば「老害」と呼ばれることに無縁でありたかった。
でも「老害」になることも悪くないと思えた。
本編には年相応の特有ともいえる「我々の時代は~」の形容詞で始まることに溢れるだろう。
そして、それを伝えるために本編はある。
先にお断りしておきたい
決して今の若者や文化に文句があるでも否定的な気持ちはない。
筆者だって
SNSやネットで事足りるなら用を済まし、アイドルも観れば、サムギョプサルも食べに行く
もちろん 『マカロニえんぴつ』や『Vaundy』に心躍らせることもある。
上に並べた羅列でなにを媚びたかは分からない、更に中途半端なアピールのようで
文に起こした時点で我ながら気持ち悪さを感じた。でも消さずに残すことにした。
上の羅列があってそれらに対しての〈思い入れ〉が結果過去のあの我々の時代を超えないから
この記事があるのだ、そして勝手な使命感でそれを勝手に伝えたがっているのだ。
今を生きる方に『案とヒント』になればいいそんな自己満に溢れた記事になるだろう。
第一回になにを書こうかと悩んだ。
このサイトを立ち上げるにあたり、数回の打合せという名の飲みの席があった。
そこで挙がったブランド名としてはトップクラス
もはや嫌われ者と化した「飲みニケーション」の産物と賜物だ。
そのブランド名は【 Timberland 】 。
2022年末から2023年頭にかけてSUPREMEやらSTUSSYとのコラボが発表されているのは耳に入ってきていた。
飲みの席で話題に挙がるほど今も残っているブランドである。
更に、この記事を書き始めたころにはJIMMY CHOOとのコラボも発表された。
ここまででこの記事が書かれ始めてそれなりの年月が経っており既にこの世から
そんな話が風化していると感じる方も居るだろう。
勿論 LOUIS VUITTON とのコラボもこの情報時代の流れで言えば遠い昔の扱いだ。
更にセガとのコラボまで発表された。
むしろそれを込みで言うなら一つ警鐘になる。
この記事はトピックスの鮮度を競う為でもただ情報として記事にしているわけでは無い。
ブランドとのコラボが得策なのかそうでないのかの議論は別として
そういう存在であることが、定番と言って過言ではないし語る必要があるのだ。
我々の時代は
チャラチャラしたサーファーとの戦いでもあった。
サーファーの足元は常に
CLARKS WALLBEE の スエードのモカだかベージュだか分からないような色合いの一大勢力だった
そして我々はその一大勢力に対抗すべき武器を手に入れる必要に迫られていた。
CD(レコード)屋では今でこそジャンル分けされた HIPHOP や R&B も
全てがブラックコンテンポラリーとして扱われ
ジャケ買いして家に帰れば大人すぎるブルースに膝から崩れ落ちることも数知れず
まだまだ手探りな時代だった。
全てはチャラチャラしたサーファーのせいにした。
チャラチャラしたサーファーは HIPHOP を聞かなかった。
サーファー以外で CLARKS WALLBEE の スエード は履かなかった。
もう CLARKS WALLBEE の スエード がサーファーだった。
それに対抗できるのが
Timberland の シックスインチブーツ と呼ばれる通称「イエローブーツ」 だった。
原点としては山用のワークブーツだったが1970年代から完全防水として売り出され
機能面でも秀でた逸品なのは実績と年数が語っている。
これが90年代にWu-Tang Clan、Biggie Smalls、Nas、2pac等
もはや口に出すのも恥ずかしいような分かりやすい(今でこそ)メジャーな面々が履いていた。そして一気に火が付いた。
もう Timberland のイエローブーツが HIPHOP だった。
いや、今でも Timberland のイエローブーツは HIPHOP だ。
高額なスニーカーブームも終焉を向かえた昨今
貴方の家のシューズボックスにまだ Timberland のイエローブーツが無いならば
次に買うべきものの 『 案とヒント 』 として。
個人的には当時
【食らったキックのブーツはフィラ】(@ SOUL SCREAM feat.Zeebra “追われてる”)のリリックにやられて
FILAのブーツを愛用していた事を追記しておこう。