ファッションの祭典が、そのまま最新HIPHOPのリスニングパーティへと化した。
現在、パリで開催されているルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の2026年秋冬メンズ・コレクション(Men’s Fall-Winter 2026 Show)。クリエイティブ・ディレクターを務めるファレル・ウィリアムスは、ランウェイを歩くモデルたちの足音を、自身の未発表曲で彩った。
今回のショーで公開されたのは、A$AP Rocky、Pusha T、Quavoといった、現代のHIPHOPシーンを牽引する豪華アーティストたちとのコラボ曲を含む全5曲。なぜファレルは、ファッションの場でこれほどまでに強力な音楽を提示し続けるのか。その舞台裏と、収録楽曲の衝撃を紐解く。
パリを揺らした「音楽の祭典」。LVショーで未発表曲が続々解禁
今回のショーで最も注目を集めたのは、その豪華すぎる客演陣だ。
まず、長年の盟友であり、再結成も噂されるClipseのPusha T、そしてA$AP Rockyが参加した楽曲が会場のボルテージを上げた。さらに、MigosのQuavoやJackson Wangとのコラボ曲など、ファレルの人脈とセンスが凝縮されたプレイリストが披露されたのだ。
特筆すべきは、ジョン・レノンの名曲「Imagine」の要素を取り入れた楽曲の存在だ。平和へのメッセージを、最新のHIPHOPマナーで再構築する手腕は、まさに「天才」と呼ぶにふさわしい。
ファレルの「二刀流」が極まる。LV本社で生まれる最新サウンド
なぜこれほどクオリティの高い新曲が次々と生まれるのか。その理由は、ファレルの特異な制作スタイルにある。
彼はルイ・ヴィトンの本社内に自身のスタジオを設けている。デザインチームが服を作る真横で、彼はビートを刻んでいるのだ。「ファッションと音楽は切り離せない。どちらも同じクリエイティビティの源泉から生まれる」と語る通り、ランウェイで流れた楽曲は、そのコレクションの精神そのものと言える。
音楽を「単なるBGM」ではなく、ブランドのメッセージを伝える「核」として扱う。この姿勢こそが、彼を他のデザイナーと一線を画す存在にしている。
これらは次作への布石か?ファレルが描く音楽の未来
今回発表された楽曲たちが、単なるショー用の音源で終わるとは考えにくい。
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A$AP Rockyとの楽曲は、ロッキーの待望の新作『Don’t Be Dumb』に収録されるのか?
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Pusha Tとの曲は、Clipseのニューアルバムへの布石か?
ファレルは、ファッションを通じて音楽業界のルールさえも書き換えようとしている。今回のショーは、彼の新たな傑作アルバムが近いことを確信させるに十分な出来事だった。
ファレルの公式YouTubeやルイ・ヴィトンのアーカイブ映像で、ランウェイの音楽を体感しよう。耳の早いファンなら、今からリリースに備えてプレイリストを空けておくべきだ。
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Review
今回のニュースは、ファレルの「ファッションと音楽の完全同期」がさらに進化したことを示している。単なる話題作りではなく、クリエイティブの拠点を一本化することで、より純度の高い表現が生まれた。音楽ファンにとっては、これらがいつ正式にストリーミング解禁されるかが最大の焦点となる。
ちなみに日本からはアンバサダーの平野紫耀、堀米雄斗が参加されたよう。







