世の中は知らない事で
溢れている。
なにを知ればいいのかも
知らないくらいに
溢れている。
もちろん
知らなくてもいい事は
世の中に腐る程ある。
先日
音楽番組をテレビで観ていた。
番組内で
総合チャート的な
ランキングが発表され
第三位に
「 モナキ 」 というグループが
ランクインしていた。
筆者は
当然知らなかった。
これは
ほんまやで
ワイプの中では
口ずさむ若手歌手に
あて振りするアイドルなど
その画面から
世に知られている事が伝わる。
番組からの情報では
SNS 総再生回数8億回を記録し
純烈 の弟分としてデビュー。
なんでやねん と
思われるかもしれないが
筆者は知らなかった。
既に SNS で知名度を得てから
テレビに出る時代。
テレビという
オールドメディアだけで
生きていく筆者には
もはや
取り残されていくだけなのだろう。
しらんけど
ここまで
読んだ方の中で
モナキ の MV を
クリックした方はいるだろうか。
途中
サブリミナル風効果で
ここから モナキ の MV に戻った方も
いるかもしれない。
これは
” 知らない ” と
” 興味がない ” は異なるという事だ。
Vol.6 と Vol.7 で
筆者の
テレビへの愛と必要悪としての
役割を記事にした。
その中で
“ 筆者や我々世代の情報源は
テレビが絶大的な勢力を示していたし
当然ネットも SNS もない時代
テレビ以外はラジオか書籍から
情報を得るしかなかった。 “ と
記している。
そうは書いたが
筆者が
中学から20 代を過ぎる頃
つまり
ネットや SNS の勢力が広がるまで
SNS と同等の役割を果たしていた場所が
ディスコにクラブだったと
思い当たった。
筆者は
ディスコと称される場所には
無縁だったし
クラブに関しては
当時でも年齢的には
遅いデビューを果たした。
なにしろ筆者は
人混みが
広末涼子 の次ぐらいに
苦手なのだからしょうがない。
その為筆者は
10 代の終わりから
20 代の前半は
クラブという存在は
大人の嗜み的場所で
音楽に関しても玄人
または
夜遊びの “ 通 ” な方が
集まる空間だと思って
敬遠しがちだった。
そんな憧れにも似た
当時の
クラブ、クラブ DJ での
雑誌の記事で
印象に残っているのが
クラブの DJ ブースの前での
ある行為での記載があった。
当時
タンテでレコードを回す。
その流れている曲を知る為に
ブース前に陣取り
回っているレコードから
曲名・歌手名を読み取るという
お客さん達が
ブース付近に群がったらしい。
熱意と
必死さは伝わってくるが
DJ の方のインタビューを読むと
必ずその流れからの
「 いや、お前ら踊れよ 」 のオチまでが
セットで掲載されていたのを憶えている。
このパターンに
海外組の DJ 陣は
「 だから俺は曲名の部分を削って
気に入った曲は誰にも教えなかったのさ 」
または
「 ホワイト盤で流した時の
がっかりした客の顔が楽しみなのさ 」 的な
悪ガキエピソードを乗せてくる。
さらには
≪ クラブヒット ≫ と言われ
クラブで流れて人気の出た曲が
後追いで売れたり
正規盤のレコードが発売される事もあった。
ただ
先程書いたように
筆者の10 代終わりから
20 代前半のイメージが邪魔をし
筆者的には
クラブ・ディスコに行く行為は
敷居の低い話ではなく
Vol .2 で記事にした
当時の サウナ に近いぐらいの
敷居の高さはあった。
つまり
クラブ、クラブ DJ は
崇高で
曲を教えてくれる師であり
世に曲を送り込む SNS 的な
役割を担う立場だったのだ。
その為に
DJ は
≪ 掘る ≫ という
目的意識がはっきり存在していた。
昨今は
イベント開催側も
HIPHOP という大看板を
掲げるよりも
細分化したニーズに合うような
年代であったり
それこそ洋楽よりも
邦楽オンリーなどで的を絞って
開催されているイベントも目に付く。
客側の好みも大事だが
客も知っている曲でしか
踊らない
盛り上がらないというのは
いかがなものかと思う。
客が知らない曲を流すと
DJ の自己満だと批難する
それは
どっちの自己満なのだろうか。
世の中は知らない事で
溢れている。
筆者は
現在のクラブで
どのあたりの曲が流れているかは
知らない。
足を運ぶ機会もほぼ無い。
もちろん
HIPHOP の
近年のヒット曲も知らない。
だが
クラブは
“ 知らない ” を楽しめる場所だと
思っている。
先人たちが
ブース前に陣取り
熱意と必死さで
“ 知らない ” からの脱却を
試みていた事を “ 知っている ” から。
だから
“ 知らない ” を
楽しめる客でありたい。
“ 知らない ” に対する付き合い方の
『 案とヒント 』 として
余談ではあるが
ディスコと呼称される場所は
『 東京ラブストーリー 』 の
三上 ( 江口洋介 ) 系タイプだけが
行く場所だと
人生で早々に敬遠と警戒をしていた事を
追記しておこう。
2026.04.21