スチャダラパーが
言っていた。
≪ 1 コ上の人ってみんな濃くない? ≫
© “ 5 cups ” より
同じような事で
2 コ上の先輩ってすごくない?っと
どこかの飲みの席で耳にした。
筆者は
先輩との付き合いが無かった。
部活も帰宅部で
不良的な世界にも縁が無い為
ワルな先輩はもちろん
仕事先でも最初の職場以外では
1 , 2 コ上の先輩がおらず
もちろん
職歴が上の先輩や
3 , 4 コ以上の先輩は
別として
冒頭のセリフの字面通りの
先輩に対する
憧れや尊敬する機会は
無かったと思える。
自ら書いていて
なんとなく人間性を
疑われそうだが
正直言えば
たぶん今回の原稿を
書く事が無ければ
冒頭のような事を考えなかっただろう。
それぐらい
この年になるまで
1 , 2 コ上の先輩の
存在を考えたことが無かった。
小林 雅明 氏
名前を見て
ピンと来る方も
いらっしゃるかと思うが
以前話の挙がった
「 FRONT 」 「 blast 」 で
記事を書いていたり
国内盤 CD の
ライナーノーツの書き下ろし他
音楽関連の書籍の執筆も行っている。
国内外の HIPHOP に関する
書籍を読んだ事があれば
一度はお世話になっている方だと思う。
なにはともあれ
筆者の都合だけで
言わせていただければ
1 , 2 コ上の先輩でお逢い出来たなら
一生付いてくだろう。
そして
今回
THE SCORE 編集長から
1 冊の書籍をお預かりした。
著:小林 雅明
2025年11月30日
第1刷発行 ¥1,980
恐ろしきは
THE SCORE 編集長だ
酒席で渡され
ちょっとレビューっぽいの
書けない?的な依頼だ。
いや
小林 雅明 氏が書いた本ですよ?
当然
THE SCORE 編集長ならば
その名の大きさは
充分に理解している。
ただ
この書籍を発売日に
しっかりと購入した
THE SCORE 編集長 の
心意気を筆者が潰すわけにはいかない。
ちょっと預かりますよ
から数カ月
いざ
向き合い
ページをめくっていく中で
一つの疑問が頭をかすめる。
レビューってなんだ。
もちろん
レビューの意味ぐらいは
筆者も分かる。
評価、批評諸々を
第三者に伝える行為だ。
ただ
本書籍は
題名が示す通り
ディスク・ガイドと言われる
名盤ガイドだ。
つまり
アルバム CD ( LP ) の
レビューを一冊にまとめたもので
すでに
レビューとして完結している。
むしろ
集大成だ。
ましてや
レビューへのレビューは
もはや
炎上商法だ。
更に
選盤から文章の執筆まで
小林 雅明氏が担当している。
先の
「 FRONT 」 「 blast 」 や
国内盤 CD の
ライナーノーツ等をご存じの方なら
その実力は
お分かりいただけると思う。
リリックの和訳や
機材、時代背景も織り込み
そのアルバム CD ( LP )を
紐解き、寸評している。
素人の筆者が
立ち入る隙など
微塵もない。
さらに
帯には
“ ヒップホップの 50 年を知るなら
この 100 枚。 ” とあり
織田信長の一生よりも
一年長い 50 年という
年月を 100 枚でまとめている。
その
書籍を前に思う
筆者に問われている
レビューってなんだ。
その答えとして
妥当なのか分からないが
筆者は
各名盤への
レビューの内容よりも
≪ はじめに ≫ の欄に
気になる一文を見つけた。
一部抜粋する。
“ 本書ができるだけ 2025 年の
リスナーの感覚に沿って作品を選んだからである。
~ 中略 ~
その感覚には、個人差を超えた
大きな違いがあるはずだ。
~ 中略 ~
ベストという体裁ではあるけれど、
「今聴くならこのあたりがベストなのでは?」
という含みが強い、と言う事になる。 ”
更に
あとがきの
≪ おわりに ≫ の欄より
一部抜粋させて頂く。
“ 「 なぜ、わけのわからない作品を
選んでいるんだ 」と思われるかたも
いらっしゃるかもしれない。
正直、筆者もその面白さを
つかみとるまでに結構時間が
かかった作品も、ここには結構含まれている。 ”
まず大前提として
選盤から文章の執筆まで
一人でこなす作業は
途方もない事だ。
かつ
2025 年のリスナーの感覚に
沿って作品を選ぶと言っても
これは長年
手広く聴いてきたからこそ
言えることであり
筆者のように
自分の好きな年代・地域で
止まっている者には
想像も出来ない。
さらに
2025 年のリスナーに
向けての意味合いが
当記事のように ≪ 老害目線 ≫ とは
大きく異なる。
筆者は
しょせん 90 年代の耳で
聴いた善し悪しでの
2025 年のリスナーへの
老害だ。
だが
本書は
「今聴くならこのあたりがベストなのでは?」と
この一文で
2025 年のリスナーの耳に
寄り添った提案なのだ。
もちろん
筆者と小林 雅明氏 を並べても
なんの意味もない。
だが
これは素人な筆者だから
言える事で
これは今当サイトを見ている
全素人にも言える。
2025 年の耳に合わせて
90 年代の曲を紹介してくれる
先輩にはそう簡単に巡り合えない。
そして
≪ おわりに ≫ の欄にある
“ 正直、筆者もその面白さを
つかみとるまでに結構時間が
かかった作品も、ここには結構含まれている。 ”
なんて素晴らしい
余白のプレセントだろう
これは
一聴しただけで
判断をしないで欲しいという
小林 雅明氏の願いなのかもしれない。
意地悪く解釈するなら
逃げ道のような発言かもしれない
だが
当然
2025 年のリスナーの耳に
2000 年付近の音は
異質に聞こえるかもしれない
どこか面白くないかもしれない。
2000 年代よりも遡れば
さらにそれを感じるかもしれない
ただ
そこで排除するのではなく
余白として今後も
聴く耳を持って欲しいという事だろう。
消費が普通になった音楽が
消費されずに残るようにと。
正直
2025 年のリスナーよりも
90 年代の耳のリスナーの方が
凝り固まっていると思う。
当然
筆者がそうなのだから
だからこそ
この書籍を機に
「今聴くならこのあたりがベストなのでは?」に
耳を貸すベキだ。
もちろん
≪ はじめに ≫ と
≪ おわりに ≫ からだけの
筆者の勝手な解釈だ。
ちなみに
本書における
各楽曲へのレビューには
敢えて
書き記す事を辞めておく。
ただ
今さらながら
勉強になるのは
もちろんだが
4枚目に選盤されている
Mantronix
『 The Album 』 が
今回
選盤されている辺りが
上記で小林 雅明氏が
宣言している事への
本気度を筆者は感じた。
Mantronix
『 The Album 』 収録より
” Needle to the Groove ”
Mantronix
『 The Album 』 収録より
” Hardcore Hip-Hop ”
ちなみに
筆者もこのようなタイプの
名盤ガイドの類を
手にした事があるが
ネットで見たり調べるより
書籍として手元に
置いておく方が活用すると思う。
また
巻末には
人名索引もあり
選盤には漏れていても
レビュー内で名前が出れば
そこの索引に乗るので
好きなアーティストの
知らなかった逸話に出会えるかもしれない。
まさしく
2025 年のリスナーと
年を重ねたリスナーを
結びつける 『 案とヒント 』 として
余談だが
58 枚目から 2000 年代
79 枚目から 2010 年代
97 枚目から 2020 年代に
突入していく。
2000 年代辺りは
息の長いラッパーの作品も
選盤されているので
知った名がポツポツあるが
2010 年以降になると
S を $ にするラッパーやらが
出始め
筆者の未開拓ゾーン全開になる。
そして
2024 年の 100 枚目で
遂にTikTok の文字も出てくる。
織田信長の一生よりも
一年長い年月というのは
ここまで時代が変わるのかと
字面で目に見せて頂いた事も追記しておこう。
