≪ 前回からの続き ≫
だから
白人がする HIPHOP を
嘲笑する時代も逆にあった。
売り方の問題もあるが
どこかアホなのだ。
アホに見えるように
売り込まれていると言っても
過言ではない。
どこか嘲笑される雰囲気を
押し出しているのだ。
まさしく代表的な例の
Vanilla Ice
もちろん
売れはした。
でも
アホだ。
Beastie Boys に続いて
名を上げた白人グループの
3rd Bass にもボッコボッコにされていた。
3rd Bass
“ Pop Goes the Weasel ”
話はずれるが
3rd Bass は他にも
MC Hammer も Dis の対象として
商業路線主義を叩く傾向があった。
3rd Bass
“ The Gas Face ”
今なら
炎上商法 ・ 売名行為 と
言われてしまいそうだが
実弾の飛ばないマイクを通しての抗争は
時に浄化作用となることがあり
これはこれで必要な歴史であったと思う。
人種・国籍で話をする気はないが
黒人文化に飛び込んだ白人が
そこで勝ち上がるのはアホの差だ。
大事な事は
“ 作り込まれたアホ ” と
“ 好きで楽しくてたまらないアホォゥ ” の差
もう
イントネーションが違う。
アホ と アホォゥ。
この呼び方への愛情の入り具合の違いが
伝わるだろうか。
この
アホォゥ のカッコよさの体現者が
Beastie Boys だ。
決して
多くいるグループの一組。ではない。
特別な アホォゥ なのだ。
筆者は
CDからレコード購入に移り変わった。
当時は
レコードをアルバム ( LP ) で
買う事などまず無かった。
レコードはシングル ( EP ) が
暗黙の鉄板ルールだった。
それでも
2 枚だけ
CD アルバムと
レコードの LP 両方で持っている盤がある。
ILLMARIACHI
『 THA MASTA BLUSTA 』 と
Beastie Boys
『 Ill Communication 』 である。
もちろん先に
CD で購入済みではあるのだが
この 2 枚は LP でも迷わず購入した。
今この記事を書きながら
改めて CD の良き点を思い出した。
筆者が
Beastie Boys で
最初に度肝を抜かれたのは
曲でも白人だからでもなく
この
『 Ill Communication 』 の
ブックレット内の掲載写真で
レコーディング風景が映されているのだが
そこに
ウッドベースを演奏している姿が
掲載されていたのが最初の衝撃だった。
「 HIPHOP にウッドベースって使うの?!
え?何?楽器弾けんの? 」
この時の筆者の頭には
普通科のサーファーが持ってきていた
Beastie Boys
『 Some Old Bullshit 』 の
Beastie Boys は HIPHOP ではない。論は
すっかり抜けていた。
HIPHOP 信者は
基本
楽器・生音に弱い。
当然
楽器が扱える方に頭が上がらない。
だから必ず
この衝撃に打ちのめされるのだ。
これは
CD という媒体で
ブックレットがあったからこそ
知ることが出来て
感動を与えてもらったと思う。
Beastie Boys と同じように
CD という媒体にも改めて感謝である。
そして
HIPHOP を聴き始めてから
今でも好きな曲として
5 本の指にはいるのが
このアルバムに収録されている
Beastie Boys
“ Sure Shot ”
初めて聴いた時は
イントロ、ラップ、アウトロまで
一曲どこを切り取っても
腰が砕けていた事を思い出します。
当時聴いていた
筆者の作品群に比べ
あのフルートのループも
声に掛けるあの効果も衝撃的で
ラジカセに向って泣き叫び
拳を突き上げていたあの頃。
世間的には
同アルバムからは
“ Sabotage ” の方が
有名・人気なのでしょうか?
“ Sabotage ” の MV でも
お分かりいただけるように
“ 好きで楽しくてたまらないアホォゥ ”
なのです。
筆者の肌感的には
日本に置き換えると
スチャダラパー に近い感覚で
肩ひじ張らずに
良い意味で アホォゥ を
楽しめるグループ。
高いレベルなのに
飄々とこなしているが故
その代償・見返りが正当な評価とならず
そこに
“ 見栄と自尊心 ” とが絡み合い
一番好きなグループと声を上げるのが
躊躇われてしまう。
非常にもったいなく
失礼な話である。
ちなみに
2012 年に活動停止となった
Beastie Boys だが
ソロプロジェクトとして
Mike D が 2026 年 8 月から
自身のバンド 「 Mike D 5D 」 名義で
本格的に音楽活動を再開した。
Mike D 5D
『 Thank You 』
今こそ
見栄を捨て自尊心のままに
Beastie Boys が好きだ と叫ぶべき時だと
これでお分かり頂けただろうか。
最後に
気持ちのいい アホォゥ をもう一つ
Beastie Boys
“ Ch-Check It Out ”
Mix でお試し感覚で振り返る様に
今後も
周りの声に押しつぶされない
俺たちだけに聞こえる特殊な電波を
大きな声で言える
『 案とコント 』 として
余談ではあるが
お試し感覚で振り返る用の
Mix 内で久しぶりに聞いたのですが
Beastie Boys
『 Ill Communication 』 収録の
“ Get It Together ” Feat. Q-Tip 兄さん
これまた好きだわ
Q-Tip 兄さんのこっち側 Ver が
本当にセクシーだと
追記しておこう。
2026.10.02